「アリタリアカラーを纏ったレジェンドマシン」
ストラトスを一言で表すとこんな感じでしょうか。異論は認めます。
ベルトーネがデザインしたストラトスHFゼロがランチアワークスチームを率いていたチェザーレ・フィオリオの「ラリーに勝つ」という思惑と合致します。その後、様々な戦略を駆使し、グループ4の公認を1974年10月に取得しています。このストラトスに限らず、イタリアの参謀たちはレギュレーションの抜け道を探す天才ぞろいです。これ、誉め言葉ですから。誤解なきよう。
実戦デビューは1974年第4戦のサンレモラリー。地元開催で絶対勝利のプレッシャーの中、S・ムナーリのドライブするストラトスは見事に優勝を飾ります。ちなみにこの時点でスポンサーはマルボロ。1975年からアリタリアがスポンサーとなります。
その後はいくつかの欠点をものともせずに活躍を続けます。これが既にランチアを買収している親会社のフィアットにとって良くない状況と判断されるのも時間の問題でした。こちらもラリーに参戦してはいるものの勝てない、自社の車が売れないというジレンマ。1978年からフィアット・131アバルトを主力にするという沙汰をランチアに出し、メインスポンサーのアリタリアを実質上奪いワークスから撤退させてしまうのです。それでもランチアはプライベーターにストラトスを供給し支援します。活躍は続いて行くのです。
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