私が自腹で最初に買ったミニカーがこれです。京商1/43 1983年モンテカルロ仕様W・ロールの車両でしたね。
もうね「美しい」しか言えません。これでラリーを走るって、ランチアワークスの潔さとセンスの良さと言ったらないですね。
それもそのはずボディデザインはピニンファリーナが担当しています。だからラリー目的に開発された車としては異例の流麗なデザインを持っているのですね。
開発コード(SE037)が車名になっているという点もこの車の特徴です。S4はSE038、デルタはSE043~045・050だけど、車名にはなっていませんから。
名前については「ランチア・アバルト・ラリー」になる予定だったのが、「ラリーのランチア」復活をアピールしたかったためか「アバルト」の呼称は外されてしまったというエピソードもあるようです。
デビューは1982年のツール・ド・コルス。既に4WDのアウディ・クワトロが台頭してきており、2WDの037は苦戦を強いられていました。最後の勝利は1984年第4戦ツール・ド・コルス。次期マシンデルタS4の開発はしていたもののスケジュールが遅れ、1985年RACラリーでのデビューまでの約1年半を037で戦い続けることになります。不利を承知でマシンを限界まで改良するメカニック、プッシュし続けるドライバーの高いプロ意識には頭が下がります。
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