先日、映画「フェラーリ」を見てきました。その中で、かのエンツォ・フェラーリが庶子であったピエロ・ラルディ(後に認知されてピエロ・フェラーリとなる)に言います。
「勝利するものは、見た目も美しい」と。
アルピーヌA110は、まさにそれを体現した車なんですよね。今の基準から見ればとても小さく、そして低いのですがそこに置いてあるだけで気品を感じるのです。貴婦人という表現があっているかは分かりませんが、最初実車を見た時には何となく近寄りがたい感じすらしましたから。
A110は、ジャン・レデレが創設したアルピーヌ社でルノーR8をベースに仕立て上げられました。A110の命名もルノーR8の形式名であるR110系にちなんでいます。
このA110、搭載エンジンをはじめとしてとにかくマシンの仕様がバラエティに富んでいるのも特徴です。私のようにただのA110ファンには到底、説明不可能です。
WRC黎明期のグループ4を戦ったこのマシンはとにかく戦闘力が高く、1973年のシーズンでは全13戦中6勝を挙げ、メイクスチャンピオンを獲得しています。その後、ランチア・ストラトスが暴れまくることになるのですが、それはまた別のお話で。
それにしても家の近所で見かけたフレンチブルーのA110格好良かったなあ。いつかお近づきになりたいわ。
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